サンタクロースからのプレゼントはどのように渡されるのでしょうか?
もちろん煙突を通って、と言いたいところですが、実際は玄関から入ってきて、子供たちとふれあいます。サンタクロースが煙突を通ってプレゼントを持ってくると思われているのは、トントゥのような小人のイメージがあるからでしょうね。トントゥのような小人であれば煙突を通れますから。フィンランドではサンタクロースはとても身近な存在なので、一緒にクリスマスソングを歌ったり、踊ったりして楽しみます。
何故「クリスマスの山羊」がサンタクロースになったのでしょう?
これはヨウルの習慣が由来しています。ヨウルのとき“クリスマスの来訪者”と呼ばれる二人組が各家庭を回るのですが、その二人組の一人が角の生えたお面をつけて、山羊のような鬼のような、秋田のなまはげのような格好をしていたんです。そのお面からクリスマスに訪れる二人組をヨウルプッキと呼ぶようになったのですが、元々、お面をつけたほうは悪い子にお仕置きをする役で、もう一人が良い子にしていた子にギフトを送る役でした。しかし、せっかくのクリスマスにお仕置きをするのはかわいそうだということで、クリスマスに良い子にしていた子にプレゼントをあげる、ギフトブリンガーのことを総じてヨウルプッキと呼ぶようになり、今のサンタクロースになりました。
フィンランドでも枕元に靴下を下げておいたりするのでしょうか?
枕元に靴下を吊るすのは、聖ニコラウスの話が元になっており、元々はカトリックで行われていたならわしです。靴下を吊るすことは聖人信仰にあたるためプロテスタントでは行いません。イタリアなどカトリックの国で行われます。
フィンランドでは、プレゼントはどのようなものが多いですか?
子供たちへのプレゼントは日本と変わらないですね。今はおもちゃやゲームなどが主流です。昔のクリスマスカードを見ると、男の子にはブリキのおもちゃ、女の子にはお人形が定番だったようです。
大人同士でプレゼントを贈ることは?
もちろんあります。でも特別高価なものではなく、チョコレートのような食べ物だったり、かわいい雑貨だったり、気兼ねしないものを贈るのが定番です。