むかし、地球上の生きものたちは、平和にくらすことがむずかしくなったので、もっとも種類の多いものたちに世界をまかせようときめました。いちばん多いなかまを選ぶかぎとなったのは、はずかしがりやの風変わりな生きものでした…。
「あらゆる生きものは共存している」というシンプルな真実が楽しく描かれた、オーストラリアの先住民アボリジニの民話にもとづいた物語。インドとアボリジニのフォークアートを融合させた、鮮やかなイラストが印象的です。
作者情報
作/ミーナ・ラグナータン
教師、生徒、企業団体向けの教材開発に長年関わる。現在は、教育、健康、生活の分野に携わるハイデラバードのGMRバララクシミ財団の奉仕活動部門ディレクターとして、とりわけ子どもの教育活動に力を注いでいる。
絵/ハーシャ・ナガラジュ
インド・マイソール出身のアニメーション映画製作者。製作した短編アニメーション映画の数作品が、国際映画祭で上映された。高分子工学の学士とアニメ映画製作の準修士を取得。イラスト制作、執筆、語り聞かせに関心を持ち続ける。
訳/しかた まさみ
国際基督教大学卒業。ベストセラーとなった『フランスの子どもは夜泣きをしない』(集英社)など、小説、ノンフィクション、実用書、児童書と幅広いジャン ルの翻訳を手がける。訳書に『ハッピー・バースデー!』『ほら、むすべるよ』『海の生き物を探せ!』『野生動物を探せ!』『ふしぎな宇宙』『発見と発明』『「やだ」っていったら、どうする?』(ワー ルドライブラリー)。