ピゾンカさんのたまごP. ZONKA LAYS AN EGG
ピゾンカさんはめんどりなのに、どうしてたまごをうまないのかしら?
農場の鶏たちは、みんなきちんきちんと卵をうみます。でも、ピゾンカさんは卵をうみません。ただのんびりと農場をぶらぶら歩きまわって、花を見つめたり雲をながめたりしています。そんなピゾンカさんがようやく卵をうんでみる気になりました。みんなをびっくりさせたその卵とは。
うんだり、うまなかったり、うんだ卵がみんなの卵と同じだったり、違ったり。どんな選択もどんな生き方も、それぞれの輝きにあふれたものであるようにという願いと希望に満ちたおはなし。ピサンカ(イースターエッグ)の由来や、卵に込められた想いを知るきっかけにも。
作者情報
作・絵/ジュリー・パシュキス
アメリカ・ペンシルベニア州で育つ。コーネル大学およびロチェスター工科大学(RIT)のスクール・フォー・アメリカン・クラフツメンで学び、美術学士取得。小学校の美術教師を経て、現在は専業で絵画やテキスタイルのデザイン、子どもの本の挿絵を手がける。作品に『ほーら、これでいい! リベリア民話』(アートン)、『ひらめきの建築家ガウディ』(光村教育図書)など。
卵が好き。ピサンカ(イースターエッグ)を作るのも好き。ワシントン州シアトル在住。www.juliepaschkis.com
訳/かまち ゆか
福岡県生まれ。福岡女子大学文学部英文学科卒業。外資系保険会社に勤務したのち、翻訳学校で文芸翻訳を学ぶ。訳書に『ちいさなペンギンがはじめておよぐひ』『ちいさなしずく』『こぐまくんのはじめてのぼうけん』『123のゆめみてる』『ブックモンスター かじり屋ニブルス』(すべてワールドライブラリー)など。やまねこ翻訳クラブ会員。