やまとあなHill & Hole
あなを やまにして、やまを あなにすることは できるかい?
山は毎朝、美しい朝日がのぼるのを眺めます。穴は毎晩、地面の奥深くから響く地球の息づかいに耳を傾けます。自分は自分でいいけれど、一度でいいからあんなふうになってみたいな、どんなに素敵だろう?山と穴は相談して、モグラに手伝ってもらいます。シンプルで大胆なグラフィックと、やさしい言葉で紡がれるおはなし。小さな子どもたちから楽しめますが、大人の絵本の1冊としても味わい深い、奥行きのある作品です。
作者情報
作/カイル・ミューバーン
1963年オーストラリア生まれ、ニュージーランド南島のオタゴ地方在住。絵本と小学生向け読み物を中心に作品多数。絵本『Old Hu-Hu』(レイチェル・ドリスコル絵)で2010年ニュージーランド・ポスト児童図書賞で年間最優秀図書賞。邦訳『ねずみのへやもありません』(フレヤ・ブラックウッド絵/角田光代訳/岩崎書店)。
絵/ヴァサンティ・アンカ
ニュージーランド生まれのインド系女性。作家、イラストレーター、グラフィック・デザイナーとして活躍。絵本『The Boring Book』で2014 年ニュージーランド・ポスト児童図書賞の年間最優秀図書賞を受賞。手作りが好きで、手芸の本も執筆。北島オークランド在住。
訳/おおさく みちこ
1964年千葉県生まれ。訳書に『帰ろう、シャドラック!』『プケコの日記』(ともに文研出版)、『ハンター』(偕成社)、『ロニーとまほうのもくば』『とびだすえほんDX 恐竜』『虹のなかの花園』(ワールドライブラリー)など。オーストラリア・ニュージーランド文学会、やまねこ翻訳クラブ会員。